今晩は一鍼治療院の平林です。

最近昔の事をよく思い出します。歳のせいでしょうか?

すずめの恩返しやオルガンレッスンの少女は正しく思い出を書いたものですヨ!

面白い事が次から次へと思い出されてくるのです。

今日は秘密基地の話をしましょう!

小学校の1、2年生頃の男の子って友達と隠れ家みたいな秘密の場所を作ったりするものですよネ!

私たちも仲の良い友達3人でそんな場所がありました。

この場所は近くのガレージの屋根裏でした。ガレージと言ってもシャッターがあるわけではなく、トタンで覆われた、屋根付きの駐車場の様な物です。屋根裏等と言っても、部屋があるわけでは無く、四隅に横の梁があって、ガレージを経営していた大工さんが、その梁を利用していらなくなった畳を収納していたのです。

簡単な木材の骨組みに周りをトタンで覆っただけの簡易な作りの建物だったので、その骨組みを上手に登っていけば、横梁の上の畳の上に昇ることが出来たのです。

この場所を最初に探したのは3人の誰だったか忘れてしましましたが、3人でこの上に昇って横になって
話をしていた事は今も覚えているのです。どんな話をしていたのかは覚えていませんが、その年の暑い夏の日も風が抜けて涼しい秘密基地は私たちのオアシスでした。

私の幼い頃はまだまだ日本は貧しい状態で、近所の友達はお菓子代わりにバナナ味の子供用の歯磨き粉をなめていたぐらいでした。私の家では子供用の歯磨き粉は無かったので、普通の歯磨き粉を食べてみましたが、食べ物ではない事を思い知らされました。でもバナナ味の歯磨き粉はちょっともらいましたが美味しかったです。

私たちの秘密基地で3人が寝そべっているその場面は、まるでスタンドバイミーの映画の1シーンの様でした。

結局夏休みが終わる頃、大工さんの奥さんに隠れ家が見つかってしまい、危ないからと言う理由で畳を外され秘密基地はなくなってしまったのですが、今でも私の心の中にはあの涼しかった秘密基地の思いでは鮮明に残っているのです。そして畳の上から下を覗き込んだときの地面の遠さが脳裏に焼きついているのです。

今も2人は近所に住んでいますが、全く話す事も無くなってしまいました・・・

                                -以上-