今晩は! 一鍼治療院の院長です。

今日は先日の中医学の翻訳の続きです。

今日は確かに暑かったですが、北の高気圧のせいか湿度は低かったので、静かにしている分には扇風機でも耐えられる状態でしたネ!

施術中は汗は集中力を弱めるのでクーラーで動きやすい温度にする必要はありましたが・・・

では、その3です。

【臨床応用】
1.胃脘(11・12肋骨)痛:胃脘部のつかえて張った痛み、脇や背を移動する。期門穴と中脘穴を加える事で肝と胃の通りを良くします。
2.咳喘:もし胸中の気の機能がうっ滞し通らず、そして胸が張る結果、咳喘するに至る場合は旋機穴・列缺穴を加える事で肺気を散布し気を降ろし咳を止め喘(あえぎ息を切らす)を抑えます。
3.梅核気:もし気滞で痰が阻み胸郭(肋骨の内側)に止まり、咽に阻んでいるが如く症状を見、これを飲み込んでも降りず、これを吐いても出ないのなら、列缺穴・天突穴・豊隆穴を加える事で宣肺(肺気を散布する機能)の気を得、痰に変わり固まりが散ります。
4.せっかち・怒りっぽい:もし気機のうっ滞が長引き化火(気が熱を持つ)し、あわせて怒りっぽく、口が苦く、胃がジワッと熱く酸っぱい物が込み上げ、舌紅苔黄、脈弦数を見るならば、支溝穴・行間穴・俠谿(きょうけい)穴を加える事で肝と胆の熱を落ち着かせます。


以上ですが、きっと一般の人が読んでも難しいかもしれませんネ!

それでも、読む事で中医学に少しずつ慣れて生きます。そうしますと、例えば当院に来院され、私が中医学で症状を説明しても少しはうなずけるかもしれないのです。

次回は和中降逆方です。

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